電子薬歴導入ガイド » 電子薬歴の基礎知識 » 音声入力できる電子薬歴は使いやすい?メリット・デメリットについて

音声入力できる電子薬歴は使いやすい?メリット・デメリットについて

電子薬歴を音声入力できるなら便利です。ただ、メリットもあればデメリットも理解しておきましょう。電子薬歴の音声入力システムを解説します。

電子薬歴の音声入力システムの特徴

電子薬歴の音声入力システムは音声認識システムを活用しています。人間の音声を聞き取ったコンピューターが解析し、文章化するシステムです。自動的に文字化されるため、手入力より負担が少なくスピーディーな文章化ができます。

電子薬歴の音声入力システムでは、薬剤師が使う医療用語、薬歴作成に特化した音声辞書を搭載しているのが特徴です。固有名詞、地名の他、個人の発話の癖、特徴を学習する機能を搭載しているタイプもあります。

他にもテンプレート機能が搭載しているタイプなら、長文、定型文登録も可能です。単語登録できるものなら、好みの略語登録もできます。薬剤の内容に関する文書情報を呼び出せるもの、ジェネリック医薬品を検索できるものなど、さまざまな電子薬歴音声入力システムが登場しているのです。

音声入力のメリット

従来の電子薬歴の記入では、キーボードを使用してパソコンに入力します。スピードを重視しつつ正確に薬歴を記入しようとすると、タッチタイピングスキルが必要です。年配の薬剤師だと、不慣れなパソコンで入力するハードルは高いといえます。

ただ、年齢が若くても同様の問題はあり、たとえば、スマホ入力には慣れていても、パソコンは不慣れという方はいるものです。年配の方と同じように、パソコン入力に対する抵抗感をもつ人は少なからずいます。

音声入力なら、タイピングスキルは要りません。音声入力に対応したレセコンもあり、高い精度をもつものなら、タイピングで入力するよりもスピーディーに作業ができるのです。

タッチタイピングが不要になり、作業がスピーディーになることは業務効率化につながります。業務効率化が進めば、他の業務に充てる時間も増えるのです。人材不足の解決にも一役買ってくれます。労力の負担軽減になれば、魅力ある職場として優れた人材の雇用増加も期待できるでしょう。

音声入力のデメリット

音声入力にもデメリットはあります。

まず、導入コストです。音声入力システムは安くありません。ソフトだけでなく人数分の端末を用意する必要があります。ただし、各薬剤師が携帯端末を持つのが当然という状況になれば、費用負担も軽くなるともいわれています。

他は、精度の問題です。発音は各人千差万別で、なまりや方言もあります。そのため、場合によっては不正確な文章や奇妙な文章になるケースも。マイクの性能による悪影響もあります。聞き取れないだけでなく、雑音を拾いすぎると、精度は一気に低下するのです。

複数人で使用する場合意図せぬ問題が発生する場合もあります。複数人が話をしている環境だと、音声認識システムがすべて拾う場合もあります。音声認識システムは、誰が話をしているのか正確に認識できないと、意味が取れない文章になります。

また、電子薬歴自体の弱点として、災害時に使えないことにも留意しておいたほうがいいでしょう。非常用電源を確保するといった対策が必要です。当然、対策をすればコストも増えます。

音声認識の精度を上げるポイント

音声認識の精度を上げるには、まず原因の特定が大切です。たとえば、雑音や音割れです。音声認識は音素を特定しなければなりませんが、雑音や音割れが含まれることで認識精度が低下します。雑音が大きすぎると、除去しても発話が認識できない場合があるのです。

なまりや滑舌の悪さも認識精度の低下につながります。方言の音声とテキストをセットでAIに学習し、方言の意味を辞書に登録する手間がかかるのです。また、姓名のような固有名詞表記が複数あるものだと、音声だけでは区別できい場合があります。他にも単語の区切りがないため、音素を正しい単語や文章に変換できないケースもあります。

上記のような問題を100%解決するのは現時点では困難です。精度を上げるには、辞書登録の工夫と文章学習を繰り返す方法が効果的と考えられています。同音異義語は、言い回しとともに表現の文章登録が必要。時間はかかりますが、根気よく登録して学習させることが対策になります。

まとめ

音声入力できる電子薬歴はメリットもあればデメリットもあります。デメリットもメーカーは放置しているわけではなく、精度向上のため努力しているのです。ただし100%の解決はむずかしいといえるでしょう。そのため、精度を上げるには、利用者の努力も必要です。

たとえば問題の1つに、個人の発話の癖やなまりがあります。特徴を個別学習させて何度も使用すれば精度は向上します。音声認識は便利です。ただ、必ず業務効率化による時短ができるわけではありません。対策をするなら、電子薬歴選びを熟慮することが大切です。

電子薬歴選びの
3つのポイント

調剤薬局でもIT化はとどまるところを知らず、電子薬歴の普及率は80%を超えています(※)。様々な製品が開発・改良される中で、電子薬歴が業務を効率化できるというのは、もはや当たり前。
他方で、一体型、クラウド型、ハイブリッド型といった製品タイプだけで選ぶべきではありません。
製品選びで重要なのは、その上でさらに何を電子薬歴に求めるかなのです。

ここでは、Google検索「電子薬歴」でヒットした36製品を調査(2022年2月9日時点)。「指導文作成を効率化する機能」「処方監査機能」「サポート体制完備」「在宅訪問に対応」といった、基本的な機能が搭載されている電子薬歴の中で、「機能」「費用」「ユーザーコミュニティ」の3つのポイントに沿っておすすめの製品を紹介します。

※参照元:厚生労働省「かかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書[PDF](https://www.mhlw.go.jp/content/000509233.pdf)
ハイブリッド型
【機能】で選ぶなら
エリシアS
エリシアS

引用元:シグマソリューション公式HP
https://www.sigma-sol.co.jp/products/elixirs/

こんな薬歴
  • 患者一人一人にあわせた指導文を簡単に作成

  • 経営を強化できる機能を
    多数搭載&経営支援も

公式HPで
詳細を見る

電話で製品について
問い合わせる

エリシアSの
機能性について
詳しく見る

クラウド型
【費用】で選ぶなら
MEDIXS®
メディクス

引用元:アクシス公式HP
https://medixs.jp/

こんな薬歴
  • 端末増設時に追加費用

    かからない定額制

  • 均一な薬歴作成を
    図れる
    シンプルな
    製品

公式HPで
詳細を見る

電話で製品について
問い合わせる

MEDIXS®が
費用を抑えられる
理由を見る

クラウド型
【ユーザーコミュニティ】で選ぶなら
Musubi
Musubi

引用元:カケハシ公式HP
https://musubi.kakehashi.life/

こんな薬歴
  • 課題を共有し意見交換ができる
    交流会を開催

  • 各分野の専門講師
    によるセミナーで
    スキルアップ

公式HPで
詳細を見る

電話で製品について
問い合わせる

Musubiの
コミュニティ
の詳細を見る

※選定条件:Google検索「電子薬歴」でヒットした36製品(2022年2月9日時点)のうち、「指導文作成を効率化する機能」「処方監査機能」「サポート体制完備」「在宅訪問に対応」機能が搭載されている電子薬歴の中から、それぞれ以下の条件で選定。
※機能で選ぶなら:指導文について、定型文ではなく自分で考え、編集できる機能が唯一ある
※費用で選ぶなら:端末が増えても追加費用が掛からない電子薬歴の内、更新費用が無料と公式HPに明記されている製品
※ユーザーコミュニティで選ぶなら:ユーザーが参加できる交流会を唯一開催