電子薬歴が服薬指導などの業務を効率化できることはおわかりいただけたと思います。
しかし、電子薬歴のメリットはそれだけではありません。調剤薬局経営面から見ても、電子薬歴にできることは多くあるのです。
電子薬歴には処方データや過去の履歴から指導内容をピックアップしてくれる機能があります。
さらにその指導内容を選択するだけで薬歴に連動する機能があれば業務効率が大幅に上がり、薬歴作成の時間も削減されるので残業が解消できる可能性があります。
新人薬剤師さんはまず患者さんへの服薬指導の流れを覚えなければなりませんし、患者さんへの接し方のコツもあるでしょう。
電子薬歴には指導内容をサポートしてくれる機能を搭載している機種もあるので、新人教育のツールとしても役立ちます。
薬剤師は現在のところ完全な売り手市場で、現場では調剤以外の仕事も負担になって離職に至るなど人材不足が顕著となっています。
最近の電子薬歴は入力サポート機能などで業務効率化を図れるので、薬剤師の負担が軽減され離職防止にも寄与できます。
厚生労働省は在宅医療を推進しており、病院だけではなく調剤薬局もかかりつけ薬局として在宅医療患者さんへの服薬指導を推進しなければなりません。
そのような背景のもと、店舗だけではなく外出先でも使用できるクラウド型電子薬歴に注目が集まっています。
新型コロナウイルス感染の拡大に伴って特例的にオンライン服薬指導が認められましたが、この流れは今後も加速していくことが予想されます。
この普及に伴って、指導サポートや入力サポートといった機能を持つ電子薬歴の活用に大きな期待が寄せられています。
調剤薬局を新規開業するためには、保険場や厚生局へ各種許認可申請が必要になります。
実際に開業するまでに、いつまでに何を・どんな手順で進めておかなければならないのかまとました。ぜひご参考ください。
ロボット調剤は、さまざまな機械を活用した調剤業務の機械化・自動化のことをいいます。調剤業務をロボットが代わりに行い、処方データを元に薬剤の選定から分包まで自動化できるのが特徴です。
近年はロボット調剤の関心が高まっており、大手の調剤薬局を中心に導入が進んでいます。ロボット調剤は薬剤師の負担軽減やヒューマンエラーの予防に繋がる一方、導入コストや導入後のメンテナンスが負担となるでしょう。しかし、これらの問題が解決されれば、中小の調剤薬局でも普及が進む可能性はあります。
さまざまな業界が取り組んでいるデジタル・トランスフォーメーション(DX)。IT機器やAI、ビッグデータなどの技術を駆使して業務の変革を目指す概念です。調剤薬局では、DX化は馴染みが薄いかもしれません。しかし、診療報酬や薬価改定、薬剤師不足などの問題を解決するためには、DX化への取り組みが必須といえます。ただし、薬剤師にもITリテラシーが求められるため、薬局全体での取り組みと意識の醸成は不可欠でしょう。
ドラッグストアやECサイトとの競争にさらされている調剤薬局。これまでとは違って調剤したり、薬を処方したりする以上の役割が求められています。生き残るためには、患者さんが求めるニーズに対応し、サービスを多様化することが必要です。
特に重要なのは独自性や専門性。オンラインによる服薬指導や、患者さんの健康管理・アドバイスなど、調剤薬局という概念を超えたサービスの提供が求められています。
調剤ミスは患者にリスクをもたらすだけではなく、自らの調剤薬局の評判を落としかねないものです。だからこそ対策が重要ですが、調剤ミスを起こさないためにはどのような対策が必要なのか、そのポイントはどこにあるのかなどを把握して実践することが大切です。
服薬アドヒアランスを向上させることは、医療の効率化につながるものです。しかし、服薬アドヒアランスを向上させるためには患者と調剤薬局それぞれが一体となって取り組むことが求められます。そのため、なぜ指示通りに正しく服薬しないのか、患者の事情を把握することも大切です。
服薬アドヒアランスを向上し服薬指導に力を入れよう
詳細はこちら
税制措置を設けるなど、行政はセルフメディケーションを推進しています。これまでのように、「何かあれば医者に」ではなく、自らケアすることを推奨しています。そんなセルフメディケーションの時代は、調剤薬局の存在感がより大きなものとなりますが、調剤薬局も多々あります。患者から選ばれる調剤薬局となるためには何が必要なのか、セルフメディケーションの時代に求められる調剤薬局とはどのような姿なのかを把握しておきましょう。
セルフメディケーションの時代で調剤薬局ができること
詳細はこちら
ハイリスク薬とは、使用方法を誤ると重大な副作用や事故に繋がる可能性がある医薬品の総称です。施設によって定義が異なりますが、一般的な医薬品よりも徹底した安全管理が求められます。ハイリスク薬の服薬指導は注意が必要で、患者の疾患やライフスタイルも加味しなくてはいけません。薬学的管理が必要であり、投与量や併用禁忌にも気をつけることが求められます。患者の状態をモニタリングし、副作用の有無などもしっかり管理しましょう。一方、ハイリスク薬は診療報酬が評価されやすく、ハイリスク薬加算の算定も可能です。
薬局を運営するためには、さまざまな法律に従う必要があります。主に薬局の業務のほか、設や設備に関する法律・ガイドラインが規定されています。例えば提示・開示が求められる書類や、医薬品などの販売・陳列方法などは法律で細かく定められているのです。また、調剤事故などのトラブルにも備えられるよう、体制を整えておく必要があります。薬局運営において重要なルールですので、しっかり把握しておきましょう。
薬局管理者は、調剤薬局の各店舗に配置が義務付けられている店舗責任者のことです。一般的な薬剤師とは立場が異なり、医薬品の管理業務や薬局開設者への意見申述、従業員らの監督・指導を行います。これらは薬局管理者に義務として課せられており、適切に対応する必要があります。なお、薬局管理者になるには、実務経験など所定の条件を満たさなくてはいけません。知識と経験が求められるため、任命は慎重に行いましょう。
不適切なDo処方は、医師の診察だけが原因ではありません。薬剤師の見逃しや服薬アドヒアランスの低下によっても起こる可能性があります。場合によっては、ポリファーマシーや処方カスケードを引き起こしてしまうケースもあるため、適切な対策が必要です。
薬剤師が必ず行う業務のひとつに「疑義照会」があります。疑義照会の重要性や疑義照会のメリットといった基礎知識をまとめました。薬剤師が疑義照会をスムーズに進めるためのポイントについても解説しています。
処方カスケードは、不要な薬の処方を連鎖的に繰り返してしまうことです。害のある多剤服用すなわちポリファーマシーが起こる原因の1つにも挙げられており、放置すれば症状が重症化する可能性もあります。原因と対策をまとめましたのでチェックしてみましょう。
薬局の増加にともなう激しい集客競争や調剤報酬額改定によって縮小した利幅、薬剤師不足、そして処方箋への依存度の高さ。薬局運営にはさまざまな難題があります。電子薬歴の導入によって、人手不足からくる問題に対応しやすくなります。
近年、調剤薬局の形態も多様化しており、様々なタイプに分かれています。
ここではそんな薬局を以下の3タイプに分類し、それぞれにおすすめの電子薬歴をご紹介します。
引用元:シグマソリューション公式HP
https://www.sigma-sol.co.jp/products/elixirs/index.html
便利な機能例
引用元:メディクス公式HP
https://medixs.jp/
便利な機能例
引用元:Solamichi公式HP
https://site.solamichi.com/
便利な機能例