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オンライン服薬指導

需要増が見込まれる「オンライン服薬指導」

「オンライン服薬指導」とは、テレビ電話などの情報通信手段を用いて薬剤師による服薬指導を実施することです。

新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、時限的・特例的にオンライン服薬指導が認められたのは周知のとおり。

2020年4月10日に発出された厚生労働省事務連絡では初診からオンライン診療や服薬指導が認められ、薬局での処方箋の取り扱いや服薬指導の際の留意事項等が規定されました。

参照元:厚生労働省[PDF](https://www.mhlw.go.jp/content/000922763.pdf)

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令和4年からオンライン服薬指導の規制緩和へ

令和4年4月の薬機法改正でオンライン服薬指導の規制がさらに緩和され、これまでよりオンライン服薬指導を利用しやすい内容へと変更されています。

法改正による変更点

これまでは初回の服薬指導が対面のみに限定されていたのに対し、法改正後は薬剤師の判断と責任に基づいて初回でもオンライン服薬指導が可能に。また、オンライン服薬指導は原則として同じ薬剤師が実施するという条件が緩和され、かかりつけ薬剤師・薬局によって行われるのが望ましい、に変更されています。

そのほかにも、オンライン診療または訪問診療を行なった際に交付された処方箋に限らず、どの診療の処方箋でもオンライン服薬指導を受けることが可能。また、これまで処方されていなかった薬剤でも原則としてオンライン服薬指導を行えるようになっています。ただし、手技が必要な薬剤に関しては、薬剤師が適切と判断した場合に限ります。

さらに、オンライン服薬指導を行うにあたって、これまで求められていた服薬指導計画と題した書面の作成が不要に。服薬に関する必要最低限の情報などを明らかにすれば、オンライン服薬指導を実施できるようになりました。

オンライン服薬指導で準備するべきものは?

オンライン服薬指導を実施するにあたって、薬局が準備するべきものは「機器およびシステム」「その他さまざまなケースへの備え」の2つ。それぞれの詳細について解説します。

機器およびシステム

オンライン服薬指導を実施するためには、パソコンやタブレットなどの機器に加え、相手の顔を見ながらオンラインで通話できるシステムの導入が必要です。オンライン服薬指導専用システムのほかに、zoomやLINE、Skypeといったツールでも実施可能。これらのツールは薬局だけでなく、患者さんにもアプリなどをダウンロードしてもらう必要があります。

オンライン服薬指導をスムーズに導入するためにも、ダウンロードが必要なアプリ・ツールの周知や登録のサポートといった事前準備を進めましょう。

また、オンライン服薬指導では会計が別になってしまうため、会計漏れを防ぐための対策も求められます。オンライン服薬指導専用システムのなかには服薬指導から会計までをアプリ内で完結できるものもあるので、薬剤師・患者さん双方の利便性を高めたいのであれば専用システムの利用を検討するのも良いでしょう。

その他さまざまなケースへの備え

オンライン服薬指導を行うにあたって、さまざまなケースに対応できるように準備しておく必要があります。薬剤を渡す方法や手段、インターネットに接続できないなどのトラブルが発生した場合の対処方法、緊急時に処方医や病院などの関係医療機関と連絡が取れる体制の整備などを想定し、オンライン服薬指導のスムーズな運用に必要な準備を進めましょう。

オンライン服薬指導を行う上でのポイント

オンライン服薬指導は対面と比べて得られる情報量が少なくなりやすいため、提供する医療の質が落ちる可能性があります。オンラインでも対面と同等の服薬指導を行うために知っておきたい、厚生労働省が周知しているポイントについて見ていきましょう。

患者との信頼関係

オンラインでも適切な服薬指導を行うには、患者さんとの信頼関係が必須です。信頼関係が構築されていないと患者さんの服薬状況などの必要な情報を把握できず、適切な服薬指導を行えません。オンライン服薬指導を実施する場合は、患者さんと十分なコミュニケーションをとって信頼関係を構築できるように取り組みましょう。また、患者さんが質問しやすい雰囲気をつくることも大切です。

薬剤師・医師との連携

対面と比べて得られる情報量が少なくなりやすいオンライン服薬指導では、医師と薬剤師が情報共有できる体制の構築が求められます。医師と連携して指導計画や指導内容、服薬状況などの情報をフィードバックし、オンラインでも医療の質を保てるように取り組みましょう。

安全確保のための体制づくり

患者さんの体調不良やインターネットの不具合などにより、オンラインでの服薬指導の実施が難しくなることも考えられます。状況に合わせて適切な服薬指導を行なえるように、オンラインと対面の両方を使い分けられる準備を進めておくことが大切です。

また、患者さんの急変などにもすぐ対応できるように、処方医や病院などの関係医療機関といつでも連絡がとれる体制を整えておきましょう。患者さんの安全を確保することが第一と考え、オンライン服薬指導の準備を進めていく必要があります。

患者からの理解を得る

オンライン服薬指導を実施するにあたり、あらかじめ患者さんにオンライン服薬指導を希望するか確認しておく必要があります。オンライン服薬指導のメリットだけを強調するのではなく、対面による服薬指導と比べて情報が限定されるなどのデメリットもしっかり伝えておかないといけません。

患者さんとの信頼関係の構築にもかかわるため、患者さんと誠実に向き合いながらオンライン服薬指導の理解を得られるように取り組みましょう。

オンライン服薬指導を行うための条件の確認

オンライン服薬指導を実施するには、いくつかの条件が定められています。オンライン服薬指導の要件は以下の通りです。

参照元:厚生労働省|オンライン服薬指導について※PDF
(https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000910730.pdf)

オンライン服薬指導のメリット・デメリット

オンライン服薬指導のメリット

在宅医療の負担軽減と業務効率化

訪問薬剤師を必要とする在宅医療患者さんに対し、従来の訪問服薬指導とオンライン服薬指導を併用することで、移動の手間など薬剤師の負担軽減と業務効率化が期待できます。

特にへき地や離島など、医療資源が不足している地域に住んでいる患者さんにとっては非常に有効な方法だといえるでしょう。

薬局内での感染防止

さまざまな病気の患者さんが集まる病院や薬局には、当然ながら感染症の原因になる細菌やウイルスも多く存在します。

特に高齢者や免疫力が低下している患者さんは感染症にかかるリスクも高く、充分に注意しなければなりません。
まして現在は新型コロナウイルス感染拡大が懸念される状態です。

そこでオンライン服薬指導を利用すれば自宅に居ながら服薬指導を受けられるので、感染リスクの軽減につながります。

患者さんの負担軽減

患者さんにとっては通院そのものが負担になる場合があります。特に交通アクセスが不便な地域では、患者さんの高齢化や介護者不足も相まって通院が困難なケースも少なくありません。

そこで、移動や待ち時間の負担を軽減する意味でもオンライン診療、オンライン服薬指導が非常に有効になってきます。
医療資源が乏しい地域でも専門知識を持った薬剤師の支援を受けられるのもメリットです。

オンライン服薬指導のデメリット

患者さんの環境によりオンラインでの診断ができないことも

オンライン服薬指導はテレビ電話などの通信手段を利用するため、患者さん側の通信環境や情報リテラシーが問題になります

特に高齢者はパソコンやスマホ、タブレット端末などを操作できるかどうか、そしてパーキンソン病や白内障など持病がオンラインのやり取りの障壁になることもあるでしょう。

また、へき地や離島では通信インフラが整備されていない場合もあるので、実施が難しいケースもあります。

情報に限りがある

対面による服薬指導とは違って、オンライン服薬指導では薬剤師が受け取る情報にどうしても限界があります。

画面越しでは患者さんの細かい変化に気づくことは難しいでしょう。検査データやおくすり手帳の情報を受け取れない場合もあります。
そして吸入器や自己注射などの手技指導もオンラインでは難しいと考えられます。

医薬品の配送の問題

対面であれば患者さんに直接投薬できますが、オンライン服薬指導では医薬品を別途配送しなければなりません。

服薬指導から医薬品の到着までタイムラグがありますし、配送料金などの負担が出ることもオンライン服薬指導のデメリットといえます。

また、温度や湿度など配送時の品質管理も今後の課題となるでしょう。

オンライン服薬指導と電子薬歴の存在

オンライン服薬指導では、少しでも多くの情報をやり取りすることが重要になってきます。

指導サポートや入力サポートの機能を持った電子薬歴であれば、画面越しの服薬指導でも余裕をもって患者さんに向き合うことができるでしょう。

オンライン服薬指導を充実させる手立てとは?

上記で述べたように、オンライン服薬指導にはメリットとデメリットがあります。

そして、デメリットを解消するためには、少しでも多くの情報をやり取りすることがカギになるでしょう。

これは患者さんとのコミュニケーションはもちろんのこと、「服薬指導文をいかにわかりやすく作成するか」という薬剤師側の課題にもなってきます。

しかし、現実的なところで考えると、すでに薬歴残業やそもそもの薬剤師の人材不足が問題となっているのが現状です。
そのため、オンライン服薬指導のデメリットと薬剤師が抱えている問題両方を支援するために「電子薬歴」の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

昨今では、服薬指導にこだわる薬局に向けた機能を搭載した電子薬歴も提供されています。業務効率化を図るためにも、ぜひご検討ください。

本サイトでは「クラウド型」「レセコン一体型」「ハイブリッド型」という種類ではなく、それぞれの薬局が何をもって電子薬歴を選ぶべきか、3つの観点からそれぞれの目的別に電子薬歴を紹介していますので、ぜひ自社に合った電子薬歴選びの参考になさってください。

3つの観点から選ぶ
自社に合った電子薬歴とは

電子薬歴選びの
3つのポイント

調剤薬局でもIT化はとどまるところを知らず、電子薬歴の普及率は80%を超えています(※)。様々な製品が開発・改良される中で、電子薬歴が業務を効率化できるというのは、もはや当たり前。
他方で、一体型、クラウド型、ハイブリッド型といった製品タイプだけで選ぶべきではありません。
製品選びで重要なのは、その上でさらに何を電子薬歴に求めるかなのです。

ここでは、Google検索「電子薬歴」でヒットした36製品を調査(2022年2月9日時点)。「指導文作成を効率化する機能」「処方監査機能」「サポート体制完備」「在宅訪問に対応」といった、基本的な機能が搭載されている電子薬歴の中で、「機能」「費用」「ユーザーコミュニティ」の3つのポイントに沿っておすすめの製品を紹介します。

※参照元:厚生労働省「かかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書[PDF](https://www.mhlw.go.jp/content/000509233.pdf)
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※選定条件:Google検索「電子薬歴」でヒットした36製品(2022年2月9日時点)のうち、「指導文作成を効率化する機能」「処方監査機能」「サポート体制完備」「在宅訪問に対応」機能が搭載されている電子薬歴の中から、それぞれ以下の条件で選定。
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