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電子薬歴の選び方

薬歴の作成をスムーズにしてくれ、業務の効率化に大きく貢献する「電子薬歴」。
しかし、多種多様な製品が出ており、どう選べば良いのか分からず迷っている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、電子薬歴を選ぶ際に最低限チェックすべき2つのポイントをご紹介しています。

電子薬歴を選ぶ際は
2つのポイントを必ずチェック

ニーズに合ったタイプを選択!
クラウド型orレセコン一体型

電子薬歴には大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」があり、最近は両者の特徴を兼ね備えた「ハイブリッド型」も登場しています。

クラウド型はインターネット上に設けた保管場所で薬歴データを保存しておけるタイプで、優れた利便性から利用者が増えています
場所に関係なく使える、他店と情報を共有できるといったメリットがある一方、導入費用がかさみやすい、インターネットが繋がらない場所では使えないといったデメリットがあります。

一方のオンプレミス型は薬局にサーバーを設置して使うタイプで、レセコン一体型もこの一種です。
オフラインで使える、目の前でデータ保存ができる安心感があるといったメリットを持つ一方、レセコン台数が多い場合費用がかさんでしまうこともあります。

それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握したうえで、使用環境やニーズにより合ったタイプを選ぶのがおすすめです。

それぞれの電子薬歴の違いを見てみる

搭載された機能やサポート体制にも注目

電子薬歴は、製品によって搭載されている機能にも違いがあります。
指導文のサポート機能や処方監査機能、在宅訪問に対応する機能など、薬局業務をより効率的にしてくれる機能の有無・内容や使いやすさにも注目しながら選びましょう。

そもそもどんな目的で電子薬歴を導入するに至ったのか?電子薬歴の導入で具体的に何を実現したいのか?といったことを考えながら選ぶと、より本来のニーズに即した機能の電子薬歴を導入できるでしょう。

また、安心して使い続けるためには、サポート体制が充実していることも重要です。

exPDへの参加・NSIPS®対応についても要チェック

業務効率化を考慮して後々電子薬歴システムを買い替える予定がある場合は、exPDへの参加やNSIPS®対応も考えておくべきでしょう。

日本薬剤師会から「薬歴簿の電子保存に関するガイドライン」が発表されてから、紙媒体の薬歴から電子薬歴への移行は急速に進んでいます。さらに、「新旧システムでの医療情報の相互利用性」の確保は、今後の医療システムに必須の条件となっているのです。

exPDに参加している電子薬歴について

exPDとは、医療情報システムメーカーの有志によって発足した「電子薬歴データ交換仕様に関する連絡協議会」のことです。本組織は、電子薬歴システムに蓄積されたデータの移行における中間ファイルの規格共通化および、薬局のシステムの新旧によらずデータの相互利用性を確立することを主な目的としています。

NSIPS®対応している電子薬歴について

NSIPS®とは、「New Standard Interface of Pharmacy-system Specifications」(調剤システム処方IF共有仕様)の略称です。本システムは日本薬剤師会が導入を呼びかけているもので、主にレセプトコンピューターや調剤鑑査システム、錠剤・散薬自動分包機などの調剤システム、レジなどを連動させるための仕様となっています。

NSIPS®導入の大きなメリットが、「各調剤機器ごとに複数必要だった連動ソフトが1つで済むこと」。従来のシステムからよりシンプルになることで各種コストが削減できます。

もうひとつのメリットが、「NSIPS®仕様の調剤機器の新規導入や入れ替えがスムーズになること」です。システムの新旧によらず中間データを共通規格で扱えるようになるので、従来に比べて利便性が大幅に向上します。

参照元:日本薬剤師会
(https://www.nichiyaku.or.jp/activities/nsips/gaiyo.html)

薬局お悩み別・電子薬歴の選び方

薬歴についてのお悩みは、薬局によってそれぞれ異なります。薬局のお悩み別に電子薬歴の選び方を見ていきましょう。

薬歴記入を早くしたい!

電子薬歴は様々な会社から提供されており、どの会社でも基本的な機能として以下のような機能が搭載されています。

多くの電子薬歴システムでは、クリック操作によってあらかじめ用意された指導文や症状を入力できるため、キーボード入力が苦手な人でもワンタッチ操作で入力作業を終えられます。音声入力やアシスト機能などによって入力スピードはさらに短縮できるでしょう。

また、患者の病態や処方に合わせてAIが機械学習し、適切な服薬指導文を作成・入力できるなど、薬歴記入のスピード向上を求める人にも電子薬歴がおすすめです。

患者さんへの指導をより充実させたい!

患者に対する適切な服薬指導を充実させたいなら、服薬指導のサポート機能が充実した電子薬歴がおすすめです。例えば季節や患者ごとに適したイラスト付きの健康アドバイス・薬剤写真付きの指導文を表示できるシステムなら、タブレット端末などを活用して、より分かりやすく患者に指導内容を説明できるでしょう。

季節ごとの疾患に合わせた指導文をまとめて登録しておくことで、スピーディに必要な説明・情報を患者に伝えることも可能。タブレット上で線などを書き込んで説明した後、書き込んだ内容をそのまま印刷して患者に手渡すこともできますよ。

AIによる自動学習機能があれば、自動でシステムが指導文をピックアップすることもできます。

簡単に使いこなせる電子薬歴が欲しい!

PCや電子デバイスに苦手意識を持つ人にも、1日で覚えられるシンプルな薬歴入力の基本操作が設計されていることがほとんどです。PC上でもタブレットでも画面レイアウトが同じなら、候補を選んでクリック・タップするのみで簡単に入力できます。

PCソフトであれば、大画面を活かして一目で「サマリ・処方・監査情報・指導歴」を確認できるなど、シンプルな操作方法で使いこなせるでしょう。

導入・運用費の安い電子薬歴が一番!

電子薬歴は大きくクラウド型とオンプレミス型に分けられます。初期費用の面で言えばクラウド型が安く、インターネット上でデータを管理するため、PCやタブレットなど様々な端末からアクセス・操作できます。

オンプレミス型はハードウェアが必要となるため、100万~200万円ほどが初期費用として必要になります。クラウド型なら初期費用は無料の製品も多いですが、オンプレミス型と違い月々の利用料が発生します。電子薬歴を利用するためのタブレット端末・パソコンを揃えるための購入費用も必要でしょう。

費用を抑えて電子薬歴を利用するなら、IT補助金の利用がおすすめです。ただしIT補助金の対象になっていない製品もありますから、電子薬歴を選ぶ際はIT補助金の導入実績まで確認しましょう。

在宅訪問に強い電子薬歴を選びたい!

施設や居宅訪問など…在宅訪問を必要とする調剤業務には、タブレット端末でも使える電子薬歴がおすすめです。楽に持ち運びができる他、24時間どこにいても問い合わせに対応することができます。訪問先でも薬歴の確認・記載が行えますから、どの店舗・拠点からでも担当店舗の薬歴にログインでき、店舗間の移動をする薬剤師にも便利でしょう。

訪問シーンに合わせて、インターネットが使えない環境でも、訪問前にダウンロードすることで在宅支援業務を行えます。帰局後は薬歴確定と同時に報告書や計画書が作成されますから、報告書や薬歴作成業務をショートカット可能。写真保存機能を活用すれば、訪問先で撮影した写真やメモ書きなども店舗からいつでも確認できます。

算定要件の指導漏れを防ぎたい!

レセプトに行ったはずの診療行為が入っていない…こうした算定漏れは、診療からカルテ記載、そしてレセプトから保険者への請求までの流れで起きやすいとされています。未入力や保留となってしまっている薬歴も、病院や薬局の経営にトラブルを招きます。

算定要件を満たした指導ができているか、算定漏れがないか不安な人には、算定要件に沿った提案や薬歴の未入力を防ぐ電子薬歴がおすすめです。「未入力」や「保留」状態の薬歴を集計・見える化して薬歴の入力漏れを防ぎ、グループ店舗などの記載状況もリアルタイムで確認できます。

処方内容を元にしたアラート表示や、算定要件に沿った指導をシステム側が提案し、ワンクリック操作でチェックを付けて薬歴に反映できるなど、算定漏れを防ぐ仕組みが設計されています。

処方監査のサポートが欲しい!

薬効の重複や禁忌薬など…処方薬の飲み合わせに関する監査サポートを充実させることで、より安全で信頼性の高い処方が可能となります。代替薬ガイドや処方監査機能のついた電子薬歴なら、人の目で見落とされやすい監査項目も的確に確認できるでしょう。

処方薬同士だけでなく、併用薬や疾患・飲食物・アレルギーなどの情報と薬の相性を自動でチェックし、アラートで通知されます。用量や日数をチェックしたり、服用開始期間や服用日数をカレンダー表示などで管理可能。

一目で異常検査値や医薬品投与チェック・副作用チェックを行い、患者の安全確保に繋げられるでしょう。監査結果のアラートはそのまま薬歴へも反映できるため、薬歴業務がスムーズになるでしょう。

その他注目するべき機能は?

的確な薬歴業務のサポート機能の他、電子薬歴には薬局やクリニックの経営管理にも役立つ機能があります。例えばレセプトから会計、介護など様々なデータを検索・集計できる表計算システムや、使用する薬品の適正在庫シミュレーションなど…。

ビッグデータをもとにして自薬局と同じタイプの薬局を相対的に比較してレポートにまとめるなど、薬局経営にも役立てられるでしょう。患者との関係性や収益など、多角的な観点からの分析結果も表示できます。

まとめ

今回は、電子薬歴の選び方について解説をしました。

電子薬歴が業務効率化を叶えるのは”当たり前”のようになってきました。そのため、電子薬歴を選ぶ際には「どんな機能が必要か」という観点で検討するといいでしょう。

本サイトでは「クラウド型」「レセコン一体型」「ハイブリッド型」という種類ではなく、それぞれの薬局が何をもって電子薬歴を選ぶべきか、3つの観点からそれぞれの目的別に電子薬歴を紹介していますので、ぜひ自社に合った電子薬歴選びの参考になさってください。

電子薬歴のおすすめメーカー3選

薬局のタイプに合った
電子薬歴とは?

近年、薬局業界では業務効率化と患者対応力向上のため、電子薬歴の導入が進んでいます。ただし、薬局の形態によって最適なシステムは異なります。薬局を「病院前の薬局・地域密着型薬局」「調剤併設型ドラックストア」「在宅施設型調剤薬局向け」の3タイプに分け、それぞれに最適な電子薬歴をご紹介します。

【薬局タイプ別】
おすすめの電子薬歴システム3選

【薬局タイプ別】
おすすめの電子薬歴システム3選

近年、調剤薬局の形態も多様化しており、様々なタイプに分かれています。
ここではそんな薬局を以下の3タイプに分類し、それぞれにおすすめの電子薬歴をご紹介します。

地域に複数店舗を経営してる
薬局向け
エリシアS
エリシアS

引用元:シグマソリューション公式HP 
https://www.sigma-sol.co.jp/products/elixirs/index.html

便利な機能例

  • AIが自動で指導文の入力補助をしてくれる(特許取得)
  • 複数人が遠隔で同一の処方箋を入力できる(特許取得)
  • ビッグデータを用いて、監査にかかった薬品の同種同効薬を即確認したり、薬品名から推測される疾患名をサジェスト
多種多様な応需を素早く捌いて
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調剤併設型
ドラックストアにおすすめ
Musubi
メディクス

引用元:メディクス公式HP
https://medixs.jp/

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  • AIによる在庫管理機能で、OCT薬と処方薬・医薬品と通常商品などを分かりやすく把握できる
  • 業務分析、収益分析、患者分析など各店舗の状況をクラウドに自動集計してレポートしてくれる
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データドリブンな経営ができる!

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在宅施設型
調剤薬局 におすすめ
CARADA 電子薬歴
Solamichi
CARADA 電子薬歴 Solamichi

引用元:Solamichi公式HP
https://site.solamichi.com/

便利な機能例

  • 計画書や報告書、介護契約書をテンプレートから簡単に作成できる
  • タブレットで写真撮影→薬歴に保存→PCで確認できる
  • 施設の棲み分けや後発品希望など、患者を分かりやすく分類できる
外出先で使いやすいだけでなく、
丁寧な服薬指導ができる!

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