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不適切なDo処方への対策

前回と処方内容に変更がないときに行われるDo処方。慢性疾患を抱える患者さんの場合など、長期 Do処方で悩みや疑問を抱える薬剤師さんも少なくありません。このページでは、Do処方における問題点や注意点、不適切なDo処方への対処法をまとめました。

Do処方の悩み1:薬歴記載がしづらい

Do処方で聞かれる悩みで多いのが、薬歴記載のしづらさです。長期的な投薬治療が必要な患者さんや慢性疾患を抱える患者さんの多くは、毎回、前回と同じ薬を投薬される傾向にあります。長期的にDo処方を続けていると、薬歴に書くことがなくなると困っている方も多いでしょう。

Do処方の悩み2:ポリファーマシーのリスク

不適切なDo処方を見逃すことによって、ポリファーマシーのリスクが高まります。ポリファーマシーは薬剤数に比例して増加する傾向にあり、多くの薬を服用していることによって起こります。

不適切なDo処方によって、誤った量の薬剤が処方されてしまう、または、症状が改善しているにも関わらず、漫然と薬が処方し続けられるケースが起こるためです。

また、ポリファーマシーを新たな「病状」と誤診してしまい、さらに薬が増えるといった悪循環、いわゆる「処方カスケード」を引き起こしてしまう事例もあります。

ただ、ポリファーマシーは不適切なDo処方だけでなく、患者さんが誤って薬を多く飲み過ぎてしまう、飲み忘れてしまうといった、服薬アドヒアランスの低下によっても招かれます。そのためポリファーマシーは、医師側の問題だけでなく医療界全体で見直さなくてはならないと言われる問題です。

不適切なDo処方を見抜き、患者さんの服薬アドヒアランスを向上させるといった取り組みで、多くのポリファーマシーは未然に回避できます。

医師の処方が正しいか、患者さんが薬を正しく服用できているかの両方を精査できる、薬剤師側に大きな期待が寄せられています。

不適切なDo処方の原因

不適切なDo処方が行われてしまう原因はさまざまですが、以下のような理由が挙げられます。これらは、薬剤師の早期発見と介入によって防げる可能性があります。

Do処方の悩みはどう解決する?

Do処方でよくある悩みを解決するには、患者さんに対して興味を持ち、薬歴記載の確認を徹底する2点が大切です。

対策1:患者さんに興味を持つ

薬学的な内容だけが、服薬指導というわけではありません。薬物療法には、患者さんの日常生活や習慣が大きく影響しているケースがよくあります。患者さんに興味を持ち、表情の変化やしぐさなどに注目しながら話を聞いてみるようにしましょう。例えば、1日の食事の回数や時間帯、食事の好みや嗜好品の摂取頻度などです。

いつもとは異なる視点からアプローチすれば、違った指導方法が見つかったり指導のマンネリ化を防いだりできます。

また、薬歴記載に書くことがない、何を書けば良いか分からないといった悩みも解決できる可能性があります。

対策2:薬歴記載と確認を行う

服薬指導を適切に行い、必要に応じて薬剤師が介入することによって、不適切なDo処方を早期発見できます。服薬状況や残薬状況はもちろん、副作用が出ていないか、体調に変化がないか、併用薬との影響がないかを常に確認しながら薬歴記載を行いましょう。

現在では、薬剤師の立場によるアセスメントも重視されています。患者さんが現在服用している薬が本当に必要か、治療効果が出ているかを評価し、専門家としての立場から処方医に連絡することも大切です。

アセスメントの精度を高めるには、丁寧な服薬指導や定期的なカウンセリングなど、服薬アドヒアランスを改善させる取り組みも重要。一方的な説明や聞き取りだけでなく、患者さんと対話型のコミュニケーションを行うよう心がけましょう。

電子薬歴はDo処方の悩みに役立つ?

業務改善や省人化に効果的という理由から、電子薬歴を導入する薬局が増えてきています。電子薬歴の中には定型文登録機能が搭載されているものがあります。定型文登録でフォーマットをつくり、それを埋めていくようにすれば薬歴入力の時間を短縮できます。Do処方の薬歴記載に時間がかかっている人にはおすすめです。

また、ポリファーマシー対策については対策ができる電子薬歴もあります。複数の医療機関と受付日を横断的に検索し、対象となる患者さんを表示するといったクラウド型のサービスです。

これらの電子薬歴を活用すれば、Do処方の悩みを一度に解決できる可能性があります。

電子薬歴選びの
3つのポイント

調剤薬局でもIT化はとどまるところを知らず、電子薬歴の普及率は80%を超えています(※)。様々な製品が開発・改良される中で、電子薬歴が業務を効率化できるというのは、もはや当たり前。
他方で、一体型、クラウド型、ハイブリッド型といった製品タイプだけで選ぶべきではありません。
製品選びで重要なのは、その上でさらに何を電子薬歴に求めるかなのです。

ここでは、Google検索「電子薬歴」でヒットした36製品を調査(2022年2月9日時点)。「指導文作成を効率化する機能」「処方監査機能」「サポート体制完備」「在宅訪問に対応」といった、基本的な機能が搭載されている電子薬歴の中で、「機能」「費用」「ユーザーコミュニティ」の3つのポイントに沿っておすすめの製品を紹介します。

※参照元:厚生労働省「かかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書[PDF](https://www.mhlw.go.jp/content/000509233.pdf)
ハイブリッド型
【機能】で選ぶなら
エリシアS
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引用元:シグマソリューション公式HP
https://www.sigma-sol.co.jp/products/elixirs/

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クラウド型
【ユーザーコミュニティ】で選ぶなら
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Musubi

引用元:カケハシ公式HP
https://musubi.kakehashi.life/

こんな薬歴
  • 課題を共有し意見交換ができる
    交流会を開催

  • 各分野の専門講師
    によるセミナーで
    スキルアップ

公式HPで
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電話で製品について
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Musubiの
コミュニティ
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※選定条件:Google検索「電子薬歴」でヒットした36製品(2022年2月9日時点)のうち、「指導文作成を効率化する機能」「処方監査機能」「サポート体制完備」「在宅訪問に対応」機能が搭載されている電子薬歴の中から、それぞれ以下の条件で選定。
※機能で選ぶなら:指導文について、定型文ではなく自分で考え、編集できる機能が唯一ある
※費用で選ぶなら:端末が増えても追加費用が掛からない電子薬歴の内、更新費用が無料と公式HPに明記されている製品
※ユーザーコミュニティで選ぶなら:ユーザーが参加できる交流会を唯一開催