電子薬歴を導入する際は、メーカーが指定する動作環境と、自局で使っている端末や通信設備が合っているかを契約前に確認する必要があります。対応していない端末の買い替えや通信設備の増設、レセコン等の接続費用が後から発生するケースがあるためです。
本記事では、導入前に確認しておきたい基本的な環境条件と、複数店舗で導入する際に店舗ごとの環境差をチェックするポイントをわかりやすく解説します。
システムを問題なく動かすために薬局側で用意すべき環境やスペックのことです。端末・OS、通信環境、周辺機器、既存システムとの連携など、メーカーや製品ごとに条件が異なります。既存の設備をそのまま使えるのか、あるいは新たに買い替えや工事が必要になるのかを事前に確認しておくことが大切です。
端末の確認は、いま使っているパソコンやタブレットをそのまま継続利用できるか、新しく購入する必要があるかを判断するために欠かせません。端末の買い替えは初期費用(導入コスト)に大きく影響するため、メーカーが示す推奨環境と照らし合わせましょう。
特に在宅訪問先で薬歴の参照・入力を行う場合は、タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末に対応しているかが重要です。利用できるOSや機種、必要な通信環境は製品によって異なるため、メーカーの動作確認一覧をベースに確認しましょう。
通信環境は、毎日の業務のしやすさだけでなく、万が一の通信障害時に薬歴業務を止めずに続けられるか(BCP対策)にも直結します。必要な回線条件と、ネットが切れた時の対応手順を契約前に把握しておくことが重要です。
なお、通信障害時にオフラインで閲覧・入力できる機能と、バックアップ機能は別物です。ネットが途切れた際に業務が止まってしまわないよう、それぞれの対応範囲をメーカーに確認しておきましょう。
電子薬歴本体だけでなく、日々の業務で使う周辺機器や既存システムとの接続条件も事前に確認します。現在使っている機器をそのまま流用できるとは限らず、買い替えや接続設定の費用が追加でかかる場合があるためです。
現在使用しているプリンターやバーコードリーダー、カードリーダーなどが、新しい電子薬歴と接続できるか確認します。機器の買い替えや追加ソフト、設定作業の費用が必要な場合は、あらかじめ見積もりに含めてもらいましょう。
また、電子処方箋に対応させる場合は、レセコンの機能追加だけでなく、電子薬歴側の機能拡張やHPKIカードリーダー、スマートフォン、ネットワーク機器の設定変更などが必要になるケースがあります。必要な構成は薬局の運用によって異なるため、厚生労働省の案内資料も参考にしながら、メーカーに必要な機器と設定費用を確認します。
参照元:厚生労働省「電子処方箋の導入にあたっての見積書チェックに関する参考資料(薬局向け)」令和8年7月 1.0版【PDF】 https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001722403.pdf
電子薬歴はレセコンと連動して使うのが一般的です。既存のレセコンをそのまま使う場合は、新しい電子薬歴と問題なく連携できるか、連携ソフトの費用がかかるかを確認します。また、薬局内で使っている他のシステムと連携させたい場合も、初期費用や月額費用が発生しないか事前に把握しておきましょう。
接続するシステムの種類や連携機能のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
複数店舗を展開する法人薬局の場合、全店で同じ電子薬歴を導入するケースでも、店舗ごとに端末の性能や通信環境、レセコンの型式が異なることがよくあります。1店舗で問題なく動いた設定が全店でそのまま使えるとは限らないため、店舗ごとの環境差をあらかじめ整理しておくことが大切です。
これらの確認結果を同じフォーマットのチェックリストにまとめてメーカーへ共有すると、環境差による設定漏れや予期せぬ追加費用を防ぎやすくなります。すべての店舗で導入にかかる総費用を把握したうえで、システムの比較・検討を進めましょう。
電子薬歴のシステム要件を確認する際は、端末・OSや通信環境だけでなく、周辺機器や既存システムとの接続費用まで含めた導入コスト全体で比較することが大切です。あらかじめ店舗ごとの環境差や必要な追加作業を洗い出しておくことで、導入後の予算オーバーや設定トラブルを防ぐことができます。
まずは自局の利用環境に対応しているシステムを把握し、無理なく導入できる製品を比較・検討していきましょう。各メーカーの仕様と機能をまとめていますので、電子薬歴システム導入の参考にして下さい。
操作性が格段に向上しただけでなく、AIの導入も進む現在の電子薬歴。多機能だけに、どのシステムが自局の目指す薬局運営に適しているのかの判断が難しくなっています。
当メディアでは、次世代の電子薬歴を徹底調査。 調剤薬局の現場を変える電子薬歴システムを、わかりやすく解説します。
引用元:https://www.landingpage-synergy.com/xbEFT8JE/01/
いざ電子薬歴を記載しようとすると、複雑な指導内容を簡潔にまとめるのが難しく、心理的な負担になってしまう……という場合もあります。
つい電子薬歴の記載が後回しになってしまうという課題に対して、AIで解決できるのがEMシステムズの「MAPs for PHARMACY DX」です。
服薬指導中の会話を録音し、AIがSOAP形式の薬歴を自動生成してくれるため、後から正確な内容を確認可能。メモを取って電子薬歴に記載する…という一連のフローを省略でき、負担の軽減が見込めます。
処方鑑査で確認した患者情報や薬剤情報を参照しながら薬歴記録を進めやすくするため、服薬指導や薬歴記録のばらつきを抑えやすくできます。
そのため、服薬指導やサービスの質向上につながります。
まずは使用感をオンラインデモでぜひお試しください。
当メディアでは、AIによる自動の薬歴反映などの新しい機能を搭載した次世代の電子薬歴システムを調査。
これからの薬局が目指すべき経営の方向性、「加算指導の強化」「服薬指導の強化」「在宅指導の強化」を支援できる3つの電子薬歴システムについて徹底解説します。

引用元:MAPs for PHARMACY DX公式HP https://service.emsystems.co.jp/maps_series/for_pharmacy_dx/

引用元:CARADA 電子薬歴 ソラミチHP https://site.solamichi.com/

引用元:Musubi公式HP https://musubi.kakehashi.life/